【犬の糖尿病】血糖値測定の代わりにできること。獣医師が解説。

【犬の糖尿病】血糖値の目安を知るためにフリースタイルリブレを付けてみました。獣医師が解説します。

糖尿病の犬は、全体の0.1%から0.3%ほどと言われています。

ヒトの場合、おおよそ11人に1人ほどが糖尿病です。この数字から、ヒトの糖尿病患者が多いことがわかります。そうなると、私たちの身近にも、糖尿病患者がいるということです。

そうなると、犬が糖尿病という診断を受けると、糖尿病のことは知っていますよ!!とおっしゃるご家族もあります。しかし、ここはちょっと注意が必要です。

ヒトの糖尿病の90%ほどが、2型糖尿病と呼ばれる糖尿病ですので、ほとんどが2型糖尿病だということです。そして、犬には、このヒトの2型糖尿病のような糖尿病はありません。ヒトの2型糖尿病の原因とされる、遺伝子的な素因、生活習慣、肥満などは、犬の糖尿病の直接的な原因にはなりません。しかし、肥満や不適切な食事の習慣は、糖尿病を起こす危険因子とされています。

犬の糖尿病は、ヒトでいうところの1型糖尿病ににています。そして、ヒトで1型糖尿病の方は、糖尿病患者の5%とされています。この数字から見ますと、ご自身やご家族に糖尿病の方があっても、犬の糖尿病について予め体験上知っているという方はかなり少ないはずです。

何を言いたいかというと、犬のほとんどの糖尿病で、インスリンの注射が必要ということです。

これは、犬の糖尿病をヒトの糖尿病を重ねて、始めはまだ食事療法でどうにかしたいとか、インスリンはできるだけ使いたくないとか、そのような選択はほとんどの場合、選ぶことはできないということになります。

インスリンの注射をご自宅でするようになったときに、もしできることなら血糖値を測定しながら注射ができると安心です。

今回ご紹介するのは、自宅で簡単に血糖値の目安を知るための道具です。フリースタイルリブレと呼ばれるものです。

始めにお話ししておくべきこととして、これは1度装着すると2週間は連続で使うことができます。動物の場合には、自分で取ってしまうことがありますから、装着後すぐに取ってしまう子もいますし、2週間問題なく装着しておいてくれる子もいます。

そして、これは正確には血糖値を測っている訳ではありません。間質液中の糖を測定するものです。私も自分でテストしたことがあるのですが、実際の血糖値よりは少し低く出る印象があります。

例えば、この道具で測定して、150mg/dlであれば、本来はだいたい180mg/dlくらいの、少し高いイメージです。私の場合には、という限定付きの感想です。

日本橋動物病院
獣医師 園田